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台湾クラウドファンディングzeczecとは? 日本メーカーが今あえて台湾を攻める理由と「向いている商材・向いていない商材」

2025/11/16

台湾クラウドファンディングzeczecとは? 日本メーカーが今あえて台湾を攻める理由と「向いている商材・向いていない商材」

「海外クラファン興味あるけど、
 KickstarterやIndiegogoまではちょっとハードル高いんだよな…」

そんな日本メーカー/D2Cブランドの相談で、
ここ最近じわじわと相談が増えているのが 台湾クラファン /zeczec(ゼゼ) です。

とはいえ、担当者目線だとこんな本音もありますよね。

  • 台湾って、そもそも市場としてアリなの?
  • zeczecって規模どれくらい?マクアケと比べてどう?
  • うちの商品が本当に向いているのか分からない
  • 逆に「やめておいた方がいい」パターンも知っておきたい

この記事では、
「台湾クラファン気になるけど、ほんとにウチがやる意味ある?」
と感じている方向けに、

  • zeczecってどんなプラットフォームか
  • 日本メーカーと相性がいい/よくない商材
  • 今あえて台湾を攻めるメリット

を、ざっくり整理していきます。


zeczecってどんな台湾クラファンプラットフォーム?

まずは前提として、zeczec(ゼゼ)のざっくりイメージから。

  • 台湾発のクラウドファンディング/ECハイブリッド型プラットフォーム
  • デザイン家電・ガジェット・文具・ライフスタイル系が強い
  • 日本でいうと「マクアケ+一部継続販売機能」が合わさった感じ

プラットフォーム自体の成長もかなり勢いがあって、
日本のマクアケなどの前年比成長率が10%前後に対して、
zeczecは約30%成長していると言われています。

さらに、
プラットフォーム手数料も比較的低めです。

  • マクアケ:22%
  • zeczec: 8.5%

あくまで目安ですが、
「同じ売上でも、プラットフォームに抜かれる割合がかなり違う」
というのは、メーカー側からするとインパクトが大きいポイントです。


なぜ今あえて「台湾」を攻めるのか

ざっくり言うと、台湾は

「親日で、やりやすくて、でも意外とライバルが少ないテストマーケット」

というポジションです。

世界トップクラスの“親日国”であること

1. 世界トップクラスの“親日国”であること

政治的な話は置いておいても、
日本ブランドや日本製の商品に対するイメージが良いのは、現場で強く感じるところです。

  • 「日本の家電・ガジェット=信頼できる」
  • パッケージに日本語が少し入っていると、むしろプラスに働くことも
  • アニメ・カルチャーの影響で、日本発のデザインや世界観が刺さりやすい

「まずは日本ブランドとして好意的に見てもらえる」
このスタートラインの有利さはかなり大きいです。

2. テストマーケットとして“ちょうどいい”サイズ感

いきなり米国市場は、正直ハードルが高いですよね。

  • 言語の壁(英語コピー、サポート)
  • 物流・関税の複雑さ
  • 競合数の多さ(世界中から出てくる)

それに比べて台湾は、

  • 人口・市場規模はコンパクトだけど、新しいもの好き&オンライン購入に慣れている層が多い
  • 日台の距離も近く、物流リードタイムも比較的読みやすい
  • 「まずは台湾で反応を見る → 良ければ他地域へ」というテストパターンが組みやすい

「いきなり全世界!」ではなく、
“小さく検証して、勝てるパターンを作る”ための海外一歩目として、とても扱いやすい市場です。

3. 中国本土よりもリスクが低く、動きやすい

「中国のEC・クラファンも気になるけど、規制やリスクが怖い…」
という声もよく聞きます。

台湾の場合、

  • 通貨・規制・プラットフォームポリシーが比較的シンプル
  • 知財・契約周りも、中国本土よりは見通しが立てやすいケースが多い
  • 政治・政策の揺れがダイレクトにEC運営に影響しにくい(相対的に)

もちろん、どこにもリスクゼロの市場はありませんが、
「中国本土の難しさ」に比べると、圧倒的に取り組みやすいという印象です。


海外からの参入障壁が高い=ブルーオーシャン状態

zeczecの面白いところは、

海外からの参入が「良くも悪くも」簡単ではない

という点です。

  • ローカル言語(中国語)でのページ制作・サポートが必要
  • 台湾ローカルの文脈やカルチャーを踏まえたクリエイティブが求められる
  • 台湾側のパートナー・運営代行がないと、実務フローを組みにくい

これが結果的に、海外メーカーの参入障壁になっています。

つまり、

  • Kickstarter:世界中からのプロジェクトでほぼレッドオーシャン
  • zeczec:ローカル寄りで、海外メーカーはまだまだ少なめ(ブルーオーシャン寄り)

という構図になっているわけです。

弊社のように、
「台湾zeczecに出したい日本メーカーを、現地とつなぐ」体制があれば、
この参入障壁をむしろ
“差別化ポイント”に変えることができます。


プラットフォーム手数料が低いのも、じわっと効く

さきほども触れましたが、
zeczecは プラットフォーム手数料が比較的低め です。

  • 国内クラファンでは、トータルで22%程度かかるところが多い
  • zeczecは約8.5%で、同じ売上でも手元に残る金額が大きくなる

もちろん、

  • 決済手数料
  • 広告費
  • 代理店・パートナー費用

など、他のコスト要素もあるので「手数料だけ」で判断はできませんが、
海外テストマーケットでこの数字は正直かなり魅力的です。


zeczecと相性がいい「日本メーカー/D2Cの商材」とは?

ここからが一番気になるところだと思います。
現場感覚で言うと、zeczecと相性がいいのはこんな商材です。

1. デザイン家電・ライフスタイル家電

  • 小型のキッチン家電
  • 生活をちょっと便利にするガジェット系
  • いわゆる「日本っぽい丁寧さ」「ミニマルなデザイン」が活きるもの

価格帯の目安イメージとしては、
日本円で1万円前後〜3万円台くらいのレンジが動きやすいゾーンです。[[要確認]]

2. 文具・デスク周り・ガジェットアクセサリー

  • 高品質なペン、ノート、デスクオーガナイザー
  • PC・スマホまわりのスタンド、ドック、収納
  • 「こだわり系」「オタク心をくすぐる」タイプのプロダクト

台湾のユーザーは、
仕事道具・勉強道具への投資に前向きな層も多く、
日本発の“細かい配慮”が刺さりやすい領域です。

3. アウトドア・スポーツ・ホビー関連

  • コンパクトなアウトドアギア
  • サイクリング・キャンプ・登山系のアクセサリー
  • ボードゲーム・カードゲームなどのテーブルゲーム

「仲間で楽しむ」「週末の遊びに使える」系の商材は、
クラファンとの相性自体が良く、zeczecでも伸びやすいカテゴリーです。


逆に、zeczecをおすすめしづらいパターン

一方で、「これは別ルートの方がよさそう…」というケースもあります。

1. 大型で高額すぎるもの

  • 数十万円を超える大型家電・家具
  • 物流コスト・破損リスクが超高いもの

このあたりは、台湾クラファンより
別チャネル(B2B販売、現地代理店)を検討した方がよいことも多いです。

2. 規制がシビアなジャンル

  • 医療機器
  • 強めの健康・美容効果をうたう商品
  • 法規制・認証が複雑なカテゴリー

クラファンより先に
法規制・認証のクリアが優先なので、
zeczecチャレンジはちょっと後回しにすることをおすすめするケースが多いです。

3. 「日本語の世界観ありき」で完結している商材

  • 日本語コピー・言葉遊び・和ネタに大きく依存している商品
  • ローカライズすると魅力が半減するタイプの企画

この場合、
日本国内クラファンやECの方が最大化しやすいこともあります。


まとめ:zeczecは「全部の商材に効く魔法」ではないけど、ハマるとかなりおいしい

ここまでをまとめると、

  • 台湾市場は、
    親日 × テストマーケットとしてちょうどいい × 中国本土より動きやすい
  • zeczecは、
    成長中&手数料が比較的低く、海外からの参入ライバルがまだ少ない
  • その一方で、
    商材との相性はハッキリ分かれる(向いているor向いていない)

という状況です。


まずは「うちの商品、zeczec向き?」を一緒に診断しませんか?

この記事を読んで、

  • なんとなく「台湾zeczecおもしろそう」と感じた
  • でも、自社の商材が向いているのかがまだ分からない
  • 社内で検討したいけど、材料が足りない

という方も多いと思います。

そこで弊社では、
「zeczec向き・不向き」をサクっと判断するための無料ミニ診断を行っています。

たとえば、こんなことを一緒に見ていきます。

  • 商材ジャンル・価格帯・ターゲットとの相性
  • 台湾ユーザーに刺さりそうなポイントの棚卸し
  • クラファンより他チャネルの方が良さそうな場合の選択肢

「Kickstarterじゃなくて、まずzeczecからやった方がいいケース」
「逆に、台湾じゃなくて他の市場が向いているケース」

も含めて、かなり正直にお話しします。


次回予告:出店の具体ステップへ

第2回では、もう一歩踏み込んで、

「じゃあ、実際にzeczecに出す場合、
 価格・リワード・クリエイティブはどう設計すればいいの?」

という 実務的な出店ガイド をお話しします。

  • 刺さりやすい価格帯の考え方
  • 早割・限定色・バンドルなどのリワード設計
  • 台湾向けクリエイティブ・コピーのポイント

など、現場目線で整理していきますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

[台湾zeczec出店ガイド:価格帯・リワード設計・クリエイティブのローカライズ実務]

「うちの商品、zeczecありかも?」と思ったタイミングが、
一番話が早く進むタイミングです。
気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。